●基本情報
分 類:魚類 > 条鰭綱 > スズキ目 > サバ亜目 > タチウオ科 > Trichiurinae > タチウオ属
学 名:Trichiurus lepturus Linnaeus
和 名:たちうお/太刀魚
英 名:Largehead hairtail、Cutlassfish
別 名:タチノウオ、ハクウオ
漁 場:
漁 法:
●名前の由来・地方名
「タチウオ」という名前は「太刀(たち)」のように見える魚体に因む
という説や、体を立て「立ち」泳ぎする様子が由来とする説などがある。
●生態
水深350m以浅の大陸棚に生息し成魚と幼魚では真逆の日周鉛直移動を
することで知られ、幼魚は日中海底から100mほど上の層を群泳し、
夜間は海面近くまで上昇しオキアミやカイアシ類などの他、小魚などを食べる。
一方、成魚は日中表層を泳ぎ回りイワシ類やニシン類などの魚を
盛んに捕食し、夜間は海底に潜る。
●特徴
タチウオは全長1.35mになる。
(上の写真は全長110cm、880g)体は強く側扁し長い刀のような形状を
しており「太刀魚」と呼ばれる所以となっている。
タチウオには鱗がなく体の表面はグアニン質という銀粉の層で覆われており、漁獲時は青っぽいメタリックな輝きを放つ。
このグアニン質は簡単に取れてしまうのだが、このグアニン質はかつてラメの材料にされたり、擬似真珠の表面を覆う材料として使われていた。
●旬
タチウオは年間を通して漁獲され、身質や味も大きくは変動しない魚
と言われている。産卵期は6~10月で、食べ頃もその頃に重なり、
旬は夏から秋にかけての7月から10月頃まで。
この時期には波止めからの釣りもシーズンとなる。
●目利きのポイント
・大きさが1m前後のものが美味しい
タチウオは極端に側扁した体系なので身が薄い。
小骨も多く小さいものは三枚におろすととても薄くなってしまう。
なるべく大きく身に厚みがあるものが良い。
ただし、大きいものほど高くはなる。
・表面が美しく、身が締まっているもの
底引き網で獲れた太刀魚(タチウオ)は体に傷が付きやすく、
また、表面のグアニンも取れてしまっているものが多い。
そういうものは身質にも強いストレスがかかった影響が出ていたりする。
なるべく表面にグアニンが残っていて美しく、
身が締まって硬く感じるものがいい。